【夏の鉄道特集その2】横浜市営地下鉄ブルーライン、新百合ヶ丘延伸か



 小田急線の新百合ヶ丘駅です。

 デビューしたばかりのロマンスカーGSE(70000形)のバーミリオン(朱色)と、MSE(60000形)のフェルメールブルーが、多摩線のホームを挟んで行き交う「奇跡の瞬間」?を撮影しました(笑)


 小田急線ユーザーにはお馴染みですが、小田原線(本線)と多摩線が分かれることから、多摩ニュータウンへの玄関口の一つと言えますね。

 現在は小田急線の駅しかない新百合ヶ丘ですが、ここになんと、横浜市営地下鉄ブルーラインを乗り入れる計画が現実味を帯びてきました。

 新百合ヶ丘って横浜市なの?と思ったあなたは神奈川県の地理に明るい方ですね。その通り、新百合ヶ丘は川崎市麻生区にあり、駅のそばには区役所(区庁舎)もあります。

 川崎市に横浜市営地下鉄というのは無理なんじゃない?と思いきや、それがそうでもなさそうなんです。

■一致する両市の思惑

 横浜市がこの計画を進める背景は、市の北西部にあたる港北ニュータウンやあざみ野周辺の人口が増えてきたことに加え、東急沿線から小田急沿線へのアクセスが不便なため、市民からの要望が高いことが挙げられます。

 すでに横浜市の調査は本格化しており、もはやルートの選定といった雰囲気すらあります。


 一方の川崎市もわりと前向きなんです。川崎市は多摩川に沿って横長の地形で、東京湾に近い中心部と、新百合ヶ丘などの内陸部の行き来がとても不便だったため、川崎縦貫鉄道を通す計画でした。小田急多摩線はその際に乗り入れることも想定していて、写真の真ん中にあるホームの手前側・新宿寄りに少し広いスペースがあります。実現していればそれはもう便利だったことでしょう。

 しかし、川崎市は財政負担が極めて大きいとして、今年3月にこの計画を廃止しています。詳しくは川崎市の公式ページをどうぞ。


 川崎市の発表と前後して、横浜市長は、市営地下鉄ブルーラインをあざみ野から新百合ヶ丘に延伸する計画について、18年度中(つまり今年度!)に方向性を示すと議会で答弁しました。

     ◇

 横浜市の計画では、すすき野という住宅地付近に駅を設置して、新百合ヶ丘駅まで伸ばす計画です。駅間を考えると、すすき野と新百合ヶ丘の間の王禅寺付近にもう一駅出来そうですが、川崎市内になるのでそこは川崎市次第といったところでしょう。

 延伸時の新百合ヶ丘駅は、現在の南口ロータリー付近(イオンスタイルやバスターミナル辺り)を想定しているようです。なお、ブルーラインはパンタグラフのない第3軌条方式を採用しているため、小田急線との乗り入れはほぼ不可能と言えます。残念ながら。


■それでも実現すると便利!!

 これまで多摩ニュータウンの住民にはなじみがなかった横浜市営地下鉄。少しご紹介すると、ブルーラインとグリーンラインの2路線があり、主力のブルーラインはあざみ野から港北ニュータウンを抜けて、新横浜、横浜、上大岡、戸塚を経て湘南台に至る路線です。つまり、計画が実現した場合、新百合ヶ丘から新横浜や横浜駅までがつながるのです。

 多摩地区から横浜方面に向かう場合、現在はJR横浜線の利用が一般的。ただ、横浜線は横浜駅の手前の東神奈川駅止まりの列車も多く、2回乗り換えて所要時間は1時間半、場合によっては激しい混雑というおまけ付き、なんてことも。地理的には遠くないのですが、東海道新幹線には東京駅から乗る方が便利だったりします。

 新百合ヶ丘からブルーラインを使う新ルートも乗り換えが必要ですが、ダブルルートになって混雑する横浜線との客の分散が期待でき、多摩ニュータウンの利便性向上に資することでしょう。

 懸案となっている小田急線の向ヶ丘遊園―新百合ヶ丘の複々線化も前進するかも知れませんね。

 というわけで、今年度中の発表に注目です。


※新百合ヶ丘駅周辺図




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マグレブビル、再構築始まる


 マグレブウエストの開業で新たな賑わいが生まれている多摩センター駅前。ランドマークの一つになっているマグレブビル周辺の再構築が始まったようです。

 元々マグレブビルに入居していたアミューズメント&ゲームセンターの「THE 3RD PLANET × マグレブ多摩センター店」(以下ザ・サードプラネットさん)がマグレブウエストに移転(7月21日にオープン済)。すぐお隣のマグレブイースト(元カリヨン館)との間の中央通路が閉鎖され、改修工事が行われています。



 メンテナンスが行き届いていたためか、ビルも通路も見た目にはそれほど傷んでいるようには見えませんでしたが、完成からはそこそこの年月が経っていますからね。

 写真ではミニストップさんが見えていますが、ここには元々ウェンディーズがあって、カリヨン館には映画館があって……。多摩センターがそれはそれは輝いていた頃の話ですね。。。

 本題に戻ると、通路の工事は来年2月までということです。駅前とマグレブパーキングビル方面の行き来をする際には注意が必要です。

 なお、今回移転した「ザ・サードプラネット」さんは、1階がメダルゲーム・ビデオゲーム・オンライン対戦ゲームなど、2階がUFOキャッチャー・プリクラ・音楽ゲームなどとなっており、完全分煙となっているそうです(ユニカさんのリリースより)。ゲームセンターが完全分煙というのも時代の流れですね。


 マグレブウエストのテナント情報につきましては過去記事「【続報】マグレブウエスト、全テナント判明」をあわせてごらんください。


 ※ 場所はこちら(マグレブビルを表示しています)




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クロスガーデン多摩にタカハシ



 過去記事「多摩センターに新店続々」モヤイカフェさんのオープンをご紹介したショッピングセンターのクロスガーデン多摩。今度は衣料品店のタカハシさんがオープンすることがわかりました。

 タカハシさんは「everyday low price」を掲げる衣料スーパー。東京・神奈川・埼玉に店を構えており、近隣では南大沢店があります。

 クロスガーデン多摩店は8月下旬のオープン予定。2階のニトリ(デコホーム)さんが出店していた区画です(ニトリさんはココリア多摩センター4階へ移転。現在の店名はニトリEXPRESSココリア多摩センター店)。
 すでにスタッフの募集をしているほか、出店する区画にオープンの告知が出ています。

 タカハシさんの出店により、クロスガーデン多摩の大型区画は埋まった格好です。庶民派ショッピングセンターとしてこれからも愛されていきそうですね。

 ※ 場所はこちら



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南多摩地区特別支援学校建設へ



 都立小山内裏公園に隣接する八王子市鑓水の都有地に南多摩地区特別支援学校が建設される見通しです。

 2021年に着工し、3年かけて校舎の建設や準備を進め、2024年に開校する計画です。特別支援学校の高等部にあたる生徒が通うということです。

 写真の通り、京王バスの都営住宅西バス停が目の前にありますが、最寄り駅は多摩境駅になりそうです。

 近隣では、過去記事で紹介した都有地売却で鑓水に大型商業施設計画も進行中で、ますます開発が進んでいきそうですね。


 ※ 場所はこちら
 



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運転免許証の更新へ



 写真は警視庁高尾警察署です。

 別に悪いことはしていません。運転免許証の更新に行ってきたのです。

 東京都内には3か所の運転免許試験場がありますが、どこも遠い。

 電車なら都庁の更新センターも便利ですが、新宿駅から都庁までのアクセスが微妙なので、ここは近くの警察署で……と思ったらない!そう、多摩ニュータウンの近くにはないんですよね(涙)。

 多摩ニュータウン内の多摩中央と南大沢の2警察署は運転免許更新の指定警察署になっておらず、八王子や日野、調布など比較的アクセスしやすい警察署も手続きは出来ず。ではどこでできるのかというと、多摩ニュータウンから比較的近い警察署といえば、高尾、町田、立川などなど。どこも等距離くらい遠い。

 ということで管理人が選んだのが高尾警察署という次第です。

 さすがに?駐車場は十分なスペースがありました。
 こちらの窓口は、写真右手の一般駐車場から警察署の正面を回り込んだ左手の狭い道路沿いにあります。

 来署する方も多すぎず少なすぎず、署内の方もまあ親切。手続きはサクッと終わりました。

     ◇

 周辺には陵南公園や多摩御陵なんかが広がっていて、なかなか魅力的な散策コースです。
 それぞれ駐車場もありますが、晴れた日なら公共交通機関を利用して、手続き後に周辺散策するのもおススメです(ただしこれからの季節、暑さとムシ対策は忘れずに)。

 なお、運転免許証の更新手続きについては、警視庁公式の運転免許更新手続きページをご確認ください。

※ 高尾警察署の場所はこちら


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【夏の鉄道特集その1】多摩モノレールの延伸、ついに始動か



 1970年代から入居が始まった多摩ニュータウン。中高層を中心とした住宅建設と大規模な商業施設の整備によって破竹の勢いで発展してきました。この間、周辺を含む幹線道路の整備や京王・小田急両線の増発などもあって交通の利便性が高まったことが街の魅力を高めたことは言うまでもありません。

 昨今は建物の老朽化と住民の高齢化が進み、団地内スーパーが撤退するなど、かつての輝きを失いつつある地区もあります。近年は湾岸や武蔵小杉周辺、さらにつくばエクスプレス(TX)沿線のような、これまで注目されていなかったエリアが急速に魅力を高めており、競争はますます激しくなっています。

 それでもなお、広々とした遊歩道や充実した公共施設、高い利便性と多摩丘陵の豊かな自然環境の両立は、ほかにはない圧倒的な魅力だと思います。そこで、もう一度インフラを刷新して、若い世代を呼び込み、活力あふれるニュータウンとして輝きを取り戻すための施策を考えたいと思います。

     ◇

 第一弾は鉄道です。鉄道はネットワークとなって威力を発揮するものですので、多摩ニュータウン周辺の計画なども随時取り上げていきたいと思います。

 1回目の今回は多摩モノレールの延伸計画をお伝えします。多摩ニュータウンと相まって計画された路線であり、多摩センターがその中核となっていることからも外せません。

 まずはおさらい。多摩モノレールは多摩センターから立川を経て上北台(東大和市)までのおよそ16キロを結びます。2000年に現在の区間が開通してから18年になり、地域の足としてすっかり定着しました。

 当初は秋川(あきる野市)や是政(府中市)にもつながるという壮大な計画でしたが、現在残っている延伸計画は、上北台から西へ伸ばす箱根ヶ崎(瑞穂町)ルートと多摩センターから南へ進む町田ルート、同じく南進して唐木田や南大沢を経由して八王子へとつながる八王子ルート、の3ルートと言ってもいいでしょう。

 このうち、箱根ヶ崎ルートと町田ルートについて、今年に入って大きな動きがありました。

 東京都の数ある鉄道計画のうち、今後早期に実現すべき計画6つに選ばれたのです!!

 都は平成30年度予算に「東京都鉄道新線建設等準備基金」という基金を創設。都が持つ東京メトロ株の配当金をこれに充てることで、建設費用の一部を工面しようということですね。あとは小池知事の発表を待つだけ!? というわけで、それぞれ詳しく見ていきましょう。

     ◇

 箱根ヶ崎ルートは、上北台駅を出てすぐに西に進路を変え、新青梅街道に沿ってJR八高線の駅がある箱根ヶ崎までの区間です。新青梅街道の拡幅工事が進展してきたこともあり、おおむね用地のめどがつきつつある状況です。

 沿線の人口密度がやや低いため、利用者数がカギになると思われますが、沿線となる武蔵村山市は東京で唯一鉄道が来ない「市」であることから、積極的な誘致活動を展開してきており、その熱いまなざしと言ったらもう、ものすご~いものがあります。

 参考:武蔵村山市の公式ページ

 さらに横田基地が将来、軍民共用化した場合のアクセス路線としても利用できます。両方が実現した場合、多摩地区は首都圏の玄関口として大きく発展しそうです。

     ◇

 続いて町田ルート。多摩センターから南へ進み、南多摩尾根幹線道路の南野交差点付近→桜美林学園付近→芹ケ谷公園→町田駅前というルートです。ちょうど写真の手前方向に続くイメージです。

 人口密度が高く、陸の孤島状態になっている団地も多いこのエリア。採算性は高く評価されており、町田市は実現に向けて強力な活動を続けてきました。
 一体となる都市計画道路が実現に至っていない部分がありますが、町田駅前の空間確保はほぼ終わっています。

 参考:町田市の公式ページ

 この区間が完成すると、多摩地区の南北がほぼ一直線につながり、町田からJR横浜線に乗り換えて新横浜へ、小田急線に乗り換えて小田原や江の島方面へ、とかなりアクセスの幅が広がります。多摩地区のみならず多くの人にとって、あると便利なルートですね。

     ◇
 
 そして八王子ルート。当初の計画にありながら今回の6路線に入れませんでした……

 熱心に誘致に取り組んでいた町田市に比べ、八王子市の出遅れは明らかです。行政(八王子市と市議会)の無能ぶりを象徴する出来事と言ってもいいでしょう。

 振り返ってみれば、モノレールの整備によって立川の利便性が高まったことで、八王子は多摩地区の中心の地位を失ったわけです。立川では2000年代に入り、駅前の再整備に加え、基地跡地にはららぽーとやイケアなどの施設が続々と生まれており、今後もアリーナやホテルなどが建設される見通しです。

 落胆が大きすぎてやや感情的?になってしまいましたが、南大沢や八王子みなみ野がルートと想定されていたことから、管理人は大いに期待していたのです。

 参考:過去記事多摩モノレール八王子ルートの早期延伸を
 
 この地区を含め、八王子市内には駅から遠い住宅が多く、今後も高齢化が進展することからも、京王線やJR線を補完する大変有意義な計画だと思うのです。また、このエリアには大学も多いのですが、決して利便性が高いとはいえず、このままでは都心にキャンパスを移す学校も出てきそうです。


 さらに、町田ルートの整備が進んだ場合、町田駅周辺の魅力が高まる一方、八王子駅周辺はどうでしょうか。開発のきっかけがなく、一層魅力が薄れることでしょう。そんな街にあとから税金を使ってモノレールを整備しよう、となるでしょうか。大いに疑問です。

 そういえば、現在の八王子市長が次世代路面電車(LRT)でこのルート(八王子駅―南大沢駅間)の整備を検討すると表明したことがありましたが、すでに断念しています。
 これって八王子市の予算で整備するつもりだったのでしょうか。潤沢な予算がある東京都と一緒にモノレールを整備した方がいいことは誰の目にも明らかでしょうに、もともとモノレールの計画はあるわけですから。理解に苦しみますよね。

     ◇

 ということで、やや後味が悪くなってしまいましたが、今回は多摩モノレールの延伸計画を見てみました。機会を見てほかの路線計画も紹介していきたいと思います。乞うご期待。


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いよいよ夏本番



 7月になりました。梅雨明けが発表され、すでに夏本番の様相です。
 日曜日だった1日は、多摩ニュータウンも雲のほとんどない好天に恵まれました。

 これまでにお伝えした通り、多摩センター駅前の商業施設マグレブウエストの公式オープンとともに、京王・小田急の各線とモノレールとを結ぶデッキも開放されました。
※過去記事「多摩センターに新店続々」および「【続報】マグレブウエスト、全テナント判明」をご参照ください。

 この日オープンしたのは、以下の3店舗。すでにオープンしていた2店舗と合わせて5店舗が営業を始めています。
・讃岐うどん はなまるうどんさん
・本物のやきとんがある居酒屋 筑前屋さん
・セルフ式カフェ ベローチェさん

 内装はまだこれからという区画も目立ちましたが、多くの方が中を覗き込んでおりました。
 初日は日曜だったので通勤通学の方が少な目でしたが、2日以降さらに賑わうのでしょう。

 さらに今度の日曜までに3店舗が加わります。(営業開始はいずれもユニカさんプレスリリースから)
・熱烈中華食堂 日高屋さん〈3日11時~〉
・大阪伝統の味 串カツ田中さん〈5日17時~〉
・Cafe&Dining ペコリさん〈8日11時~〉

 秋にはほかのテナントもオープンする予定ですので、機会をみながらお伝えしていきたいと思います。

※ 地図はこちら

 



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おおさわたぬき

Author:おおさわたぬき


東京都八王子市の南大沢を拠点にブログをスタート。東京都心から西へおよそ30~40キロ、多摩ニュータウンと周辺エリアの話題を不定期更新でお届けします。

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