南多摩尾根幹線道路、唐木田区間がいよいよ4車線化

多摩ニュータウンを東西に結ぶ大動脈・通称「南多摩尾根幹線道路」。調布市の多摩川原橋付近から、稲城・多摩・八王子の3市を経由して町田市の町田街道までを結ぶ全長16.6キロの幹線道路です。
かなり前の過去記事で紹介した通り、全区間が一応完成済です。
ただ、この道路は片側2車線以上の高規格道路として計画されながら、多摩市内で反対運動があって整備がとん挫。現在は八王子および町田市内で整備が完了している一方、多摩および稲城の両市内は、本来は側道にあたる部分のみの片側1車線で暫定運用されています。
当然のことながら、多摩ニュータウンの発展によって交通量は増加。土日を中心に交通渋滞が慢性化しています。クルマを利用して移動する場合、多摩ニュータウンの大部分が高速道路まで遠いと感じるのは、この道路の本線がないことも影響してるのです。
なお、日本を代表するもう一つのニュータウンである千里NT(大阪府)は高速道路が至近距離にあるなど利便性が高く、新たな住民や企業の呼び込みに(一足先に!)成功していたりします。
そんなこともあってか、東京都は全線を片側2車線で整備する方針を決定。このうち工法変更の必要がない唐木田区間(八王子市別所のぐりーんうぉーく多摩付近からアクアブルー多摩前まで)の工事を先行して進めてきました。
写真はぐりーんうぉーく多摩前の交差点から多摩市方向を写したものです。すでにほぼ拡幅が終わっていることがわかります。左手のシートに覆われた建物は昨夏大規模火災を起こした建物です。(注:建物は未完成であり、火災を起こしたのは建築主ではありません)です。
道路工事お知らせの看板によると、工期は2月末まで。つまり年度内に完成するようです。
完成によって、これまでぐりーんうぉーく多摩前で車線が減るために発生していた上り線の渋滞の解消が期待できそうです。
当然ながらほかの区間も早期完成が望まれるわけですが、稲城市内の一部でルートが決まっていないうえ、鎌倉街道との交差点は立体構造になる予定で、幹線道路の名に恥じない道路になるまでにはまだまだ時間がかかりそうですね。。。
ちなみに、南多摩尾根幹線道路は東京都道で、正式名称は多摩都市計画道路3・1・6号だそうです。まめ知識(汗)
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