京王線の連続立体交差事業進展中

東京都が主体となって2013年度から進めている京王線の連続立体交差事業。2022年度までに笹塚(渋谷区)―仙川(調布市)の約7.2キロの区間を、主に線路を高架とすることで踏切25か所の除去を目指しています。
写真は桜上水駅南側の様子です。右側のフェンスが京王線の線路。左側の空き地は旧京王ストア桜上水店の跡地です。店は線路を挟んで反対側に移転し、現在はキッチンコート桜上水店として営業中です。
元の店舗は写真の通り取り壊され、事業用地として確保されています。駅前でありながらちょっと寂しい雰囲気になっていますね。
京王線を利用して多摩地区と都心を行き来されている方は、車窓から見慣れた建物が徐々になくなり、事業の進展を実感している方もいることと思います。
そしてこのたび、東京都は事業で立体化される新しい駅舎の外観デザインを公表しました。
笹塚駅と八幡山駅はすでに高架駅ですので、それをのぞいた7駅のイメージというわけですね。
いずれも近代的な雰囲気で、それぞれの街の様子や歴史を反映させているということです。ただ、管理人が写真を撮影した桜上水駅は、周辺の住宅街との共存を目指したそうで、あまり個性がない感じですかね(汗)
詳しいイメージ図はこちら
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ご存知の通り、ライバルの小田急小田原線では一足先に高架複々線化が完了。通勤時間帯の列車を大幅に増発したことで、混雑率が大幅に緩和されました。JR中央線でも三鷹―立川間で踏切が解消されており、現在10両で走るすべての快速電車にグリーン車2両を増結する準備が進んでいます。
京王線では調布市内の地下化の事業が先行したこともあり、23区内の対策の遅れが際立っていましたが、徐々に進展しているようです。踏切での不幸な事故やトラブルがなくなることは大きなメリットですが、多摩地区の住民としては、ぜひ混雑の緩和にも取り組んでいただきたいですね。
なお、今回の事業に合わせて各駅周辺では駅前広場や都市計画道路の整備が予定されているほか、明大前と千歳烏山の両駅は追い越し可能な2面4線の駅(調布駅や京王多摩センター駅みたいなホーム)になるそうです。今後も街の風景がどんどん変わっていきそうです。
※ 撮影地点はこの辺です
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