町田市道忠生630号線の拡幅工事



 多摩市唐木田の小田急線唐木田車庫付近から町田市小山田方面へ抜ける町田市道忠生630号線の拡幅工事が始まりました。

 この道路は、多摩市唐木田の多摩ニュータウン環境組合リサイクルセンター(清掃工場)付近から、南側の小山田桜台方面へ抜ける道路として計画されていて、途中一部区間の整備が終わっているものの、なお狭隘な区間が残っており、順次拡幅工事が行われています。

 写真奥のカーブの区間でも直進できるように線形を変える工事が行われており(現在は休止中)、さらに先の区間で、過去記事「おしゃれな飲食店が出店か」で紹介した、東急自動車学校脇から伸びてくる都道155号線(通称平山通り)と合流して、芝溝街道の図師大橋交差点へ至る道路となる予定です。

 町田市の道路工事情報によると、今回の工事はこれまで歩道部分の工事が完了している川崎水道監視孔付近に続く約100メートルの区間で、幅員を13メートルほどに拡げる計画です。

 この区間の工期は2022年3月中旬まで。写真の通り、車両の片側交互通行規制が行われていますので、通る方は注意が必要です。

 なお、写真の後方は多摩市内に入り、リサイクルセンター方面から大妻女子大学正面へと続く道にぶつかるT字路となっています。全体完成後は写真の道路とリサイクルセンター方面が直線で結ばれ、大妻女子大学前からの道がT字路で行きどまりの線形に改良される予定ですが、完成まではしばらくかかりそうですね…


 一方、この道路と接続する都道155号線については図師大橋交差点側から順次、東京都が拡幅事業を進めています。
→参考:東京都建設局ページ

 
 多摩市と隣接する町田市内は道路網が非常に貧弱で、多摩ニュータウン方面と町田市街方面を行き来する場合は、朝夕を中心に激しく渋滞する幹線道路を通るか、里山を縫って走る狭い田舎道を行くかの二択の状態です。

 渋滞する幹線道路から住宅地や農道へと流入する車両が多く、歩行者を含めた事故の一因にもなっています。小山田地区は貴重な自然が残る地域でもあるので、自然保護にも配慮しつつ適切な道路の整備が急がれるところですね。


 なお、町田市はこの道路を経由する形で、小山田桜台方面と唐木田駅方面を結ぶ路線バスの運行を目指しており、現在は小型バスによる試行運転が行われています。

 町田市と多摩市・八王子市南部は隣接しているにもかかわらず、これまでは道路や鉄道が未整備だったため、特に多摩ニュータウン側からみると結びつきが弱い状態でした。町田市北部は開発から取り残されてきましたが、同市は多摩モノレールの延伸などを見据え、交通アクセスの改善を進めたい意向です。

 あわせて、小田急多摩線を唐木田から小山田経由で相模原へ延伸する構想もありますが、これらの事業は町田市や相模原市にとっては悲願なのですが、多摩ニュータウン住民の関心が薄いのが現状です。町田市単独ではできることが限られますので、地域の結びつきを強めていくことが事業成功のカギを握りそうですね。


※ 場所はこのあたり(中心点の緑地から南側に伸びる道路です)

スポンサーサイト



テーマ : 報告・レポート
ジャンル : 日記

プロフィール

おおさわたぬき

Author:おおさわたぬき


東京都八王子市の南大沢を拠点にブログをスタート。東京都心から西へおよそ30~40キロ、多摩ニュータウンと周辺エリアの話題を不定期更新でお届けします。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
FC2カウンター
ブログランキング
カテゴリ
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
月別アーカイブ