多摩モノレール町田延伸、ルートが決まる

東京都が整備を検討してきた多摩モノレールの3方面延伸計画のうち、多摩センター駅から町田駅へ延伸するいわゆる「町田ルート」の整備を巡り、これまで決まっていなかった区間のルートが決まりました。
東京都都市整備局の公表資料によると、都のルート検討委員会は上図のB案を最有力に選定しました。(地図は東京都 多摩都市モノレール町田方面延伸 ルート検討委員会の資料より抜粋。なぜか左側が北というわかりにくい地図ですね…汗)
■B案を採用
B案のルートは多摩センター駅から南進して南野交差点→小野路宿→町田GIONスタジアム(市立陸上競技場)→都立野津田高校→日大三中・高→小山田桜台団地→桜美林学園→町田市民病院→都立町田高校→芹ケ谷公園→町田駅。
大まかにいうと小山田緑地を避けて桜美林学園付近に回り込んで、現在整備中の都道町田3・3・36号線(通称:新町田街道)に沿って町田市街へ向かうルートですね。
延伸区間の延長は約16kmで、1日当たり約7万5千人の利用を見込んでいます。大規模な住宅団地や学校、陸上競技場など町田市内の主要施設が沿線に多数あり、一定の利用が見込まれます。
一方で、多摩ニュータウンや多摩市内から町田駅へ向かう場合、小田急線で新百合ヶ丘駅乗り換え、または京王線で橋本へ出てJR横浜線を利用した方が、所要時間・運賃ともに優位となるでしょう。
多摩モノレール多摩センター駅付近の様子。手前が町田方面(再利用画像)
■多摩市内と町田市街で用地確保進む
計画区間のうち、多摩センター駅から南多摩尾根幹線道路の南野交差点までは道路整備と用地確保が完了しています。今回決定した中間区間を挟んだ都道町田3・3・36号線(通称:新町田街道)より先の区間についても順次用地確保と道路整備が進められており、終点付近の芹ケ谷公園から町田駅(原町田大通りの東急ツインズ付近)は、町田市が町田都市計画道路3・4・11号停車場成瀬線として事業を進めています。
■3方面延伸、箱根ヶ崎ルートが先行
多摩モノレールの延伸を巡っては、3年前の過去記事【夏の鉄道特集その1】多摩モノレールの延伸、ついに始動かでお伝えした通り、この「町田ルート」のほかに、北側の上北台駅(東大和市)からJR箱根ヶ崎駅(瑞穂町)まで西へ延伸する「箱根ヶ崎ルート」と、多摩センター駅の南で「町田ルート」と分岐して、唐木田駅・南大沢駅・八王子みなみ野駅付近を経由して八王子駅付近へ至る「八王子ルート」の計画があります。
このうち、「箱根ヶ崎ルート」についてはすでに用地確保のメドがつき、東京都がモノレール延伸に向けた調査費を計上。沿線となる市町を含め事業推進に向けた動きが加速しています。
「町田ルート」「八王子ルート」についても、人口増加が続く両市の発展と、再整備が求められている多摩ニュータウンの再生につながるものと考えられます。
早期実現に向け、小池百合子東京都知事のリーダーシップに期待したいですね。
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