京王プラザホテル多摩跡に複合施設


 過去記事「京王プラザホテル多摩が閉館へ」の続報です。

■まもなく解体に着手、跡地は「商業+住宅+α」


今年1月に閉館した京王プラザホテル多摩跡地(写真は営業中の京王プラザホテル多摩の外観)について、商業施設および分譲マンションからなる複合施設を建設することを、所有する京王電鉄が発表しました。

発表によると、今年11月からビルの解体に着手。2025年4月に新たなランドマークとなるビルの建設を始める計画で、低層階は商業施設、高層部は分譲マンションで、商業施設部分には京王プラザホテル多摩のコンセプトを継承する「地域コミュニティの活性化に寄与する施設」の設置を検討するそうです。

分譲マンションはファミリー世帯の流入や住み替え需要などを見込んで様々なタイプの住戸を配置する計画ということで、抜群の立地と利便性の高さから“多摩センターNO.1マンション”になることはほぼ確実です。


■マンション部分は高額でも人気沸騰か

近年は人手不足やサプライチェーンの混乱で建設費の高騰が話題になっていますが、そうした中で3路線が利用できる多摩センター駅近でなおかつ遊歩道で直結の立地ですから、今回のマンションはかなり高価格となることが見込まれます。

多摩ニュータウンはもともと、住宅1戸当たりの占有面積が広い団地も多く、近隣エリアに比べても坪単価は低め。これは良質で比較的安価な住宅が供給され、緑豊かな都市が実現した証でもあるわけですが、多摩センターは永住志向が強いためか、駅周辺の中古マンションの売り出しが少なく、需要過多の状況が続いています。

特に駅南側の遊歩道直結で駅徒歩10分圏内のマンションとなると、数えるほどしかなく、需要は相当に高いとみられます。

近隣では多摩美術大学美術館跡地にマンション(プレミアムレジデンスでしょうか)が建設されることが公表されています。今後もさらに駅近で住宅を含む施設開発があれば多摩センターへの住宅市場の注目が高まり、バブル期の四季の丘(南大沢4丁目)のような高額物件に申し込み殺到という事態が再来するのかもしれませんね。

■多摩センター再開発に注目必至


多摩センターでは近年、多摩中央公園周辺のリニューアルが行われていて、こちらは2025年春の全面開業を予定しています。また、東京都主導で多摩ニュータウンの再生が進められており、多摩ニュータウンの中心である多摩センターの動向から目を離せなくなりそうです。

今回の計画地に隣接する元多摩ニュータウン市役所予定地(多摩市は現庁舎の敷地で市役所の建て替えを決めている)の空き地のほか、更新期を迎えている「丘の上プラザ」や暫定施設として営業している「丘の上パティオ」、さらには同じく暫定施設の「クロスガーデン多摩」など、周辺には今後利用が見込まれる土地が多数あります。

周辺エリアでは現在、南多摩尾根幹線道路の拡幅や新百合ヶ丘への横浜市営地下鉄ブルーライン延伸、橋本へのリニア中央新幹線の停車、多摩モノレールの延伸などのインフラ整備が進んでおり、今後再び注目が集まってくるでしょう。

なお、今回の京王電鉄さんの発表については詳細は発表されておらず概要のみです。詳細が分かりましたらまたお伝えしようと思います。

※関連サイト
京王電鉄公式ホームページ「京王多摩センタービル(旧京王プラザホテル多摩)建替え計画について 」
多摩市公式ホームページ「多摩中央公園リニューアル事業」


※場所はこのあたり


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東京都八王子市の南大沢を拠点にブログをスタート。東京都心から西へおよそ30~40キロ、多摩ニュータウンと周辺エリアの話題を不定期更新でお届けします。

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